まいにち

ただの日記

『ウフィツィ美術館』

7/22

フィレンツェメディチ家の至宝

ウフィツィ美術館(3D)』という映画をお仕事終わりに観に行ってきました。

 

 f:id:ao09:20160726114026j:image

 

上映はシネスイッチ銀座

初めてでしたが感動してしまいました。

この映画館、なんと金曜はレディースデーで950円(3Dはプラス400円)なのです!!

これはお手頃!他の映画館ではレディースデーでも最低1000円はかかるイメージだったので、都会なのに太っ腹だなと。笑

 

シネスイッチさんの魅力はもちろん、お値段だけではありません。

なにより、上映作品のチョイスがツボすぎます。

本編上映前に予告が次々と流れる(結構長い、もう15分は観てるんじゃね?という気分になり始める。笑)のですが、全部観たくなる作品ばかり!

というか2作品くらい予告でポロポロ泣き始めた(笑)

あれ、歳かな(笑)

 

さらにシネスイッチさんの魅力は続く!

飲食物の持ち込みOKときた!!ふー!

まぁ匂いや音の強いものは言うまでもなくNGなので食べものはやめといた方が...って感じなのですが。

でも、自分の好きな飲みものを片手に映画が観れるなんて最高です。ほんまに太っ腹!

冷房の温度さえもう少し抑えてくだされば、もう本当常連になろうと思いました。(でもブランケットの貸し出しもある。)

 

 

肝心の本編、ウフィツィ美術館の感想なのですが、これは3Dでやる必要があったのかなというのがちょっと疑問です...。

4K画質の綺麗な映像を楽しみにしていたのですが、3Dメガネのせいでどうしても画面が暗く見えてしまうというか...。

また、作品をリアルに、より細かいところまで綺麗にみられるところに期待していったのですが、本来平面であるはずの絵を3Dでみることにもなんだか抵抗があるというか、作品本来の姿(もちろん画面を通してではあるけど)が気になってしまうというか。

まあ3D上映ということは理解して観に行ったので、そこは言及すべきではないのかもしれませんが、やっぱり一番気になる部分だったので感想として残しておこうかなと。

 

それ以外の点はとっても良かったです!

美の巨人たち』でばっちり予習して行ったので、この映画でフィレンツェの街並みやルネサンスの流れとメディチ家の役割も少しは把握できたかな。

 

映画の中では、当時ものを作る単純な職人とされてきた人々がルネサンス期において、彫刻家や画家、建築家というように知識とセンスを持つ人々として識別され地位が確立されていったとありました。

 

それだけ、この時期には芸術家とその作品たちは注目され時代の流れの中で重要な役割を担ってきたのだということ。

時には政治的社会的に利用されて焼き払われてしまった作品や、人の生死を分けるような作品が生まれ、芸術家やパトロン歓喜や苦悩を持って命がけで作品を生み出したというのも納得です。

確かに、彼らの作品たちは素人の私が画面を通して見るだけでも心を奪われてしまうような魅力があります。

 

出てきた中で個人的に好きな作品は、たくさんあるけど、ミケランジェロの『メドゥーサ』です。

鏡に映る自分をメドゥーサに見立てて描いた自画像なのだそうですが、強烈なインパクトというか、絶対忘れられない作品だと思います。

首からドロドロ滴る血よりも、

私は、目が、目がめっちゃ怖い(笑)

 

あとはやっぱり、ボッティチェリの『春(プリマヴェーラ)』でしょうか。

柔らかいタッチでお花も細かくて、とても美しい作品だと思います。何時間でも見ていられそう。

 

 

ここに出てくる作品たちは、他ではない「人」が生み出したものだから、その「人」々による様々な思想や思惑と、常に影響し合っていました。

だから、それらの思いの中で大切に残されてきたものや、逆に失われてしまったものたちを時が経った現代においてもこうして知ることができるというのは、決して当たり前じゃない、とても貴重なことなのだと改めて思います。

 

f:id:ao09:20160726114751j:image

上映後。映画館の展示が素敵でした。

 

おわり。