まいにち

ただの日記

気づいたら師走になってた。

最近辛い出来事が多くて心身ともにくたくたになったので、年始にまた台湾に行くことにしました。

 

空港はいつも通り桃園空港なんだけど、今回は台北から出る日も作ってみようと思い、宿泊先のひとつを台南に決定。

初めての台南。最近よく盧廣仲の曲を聞いてるので、今のところはまだ彼の故郷ってイメージが強いかな。

 

まだ全く予定を立てていないので下調べに色んな旅行記を読んでいると、旅行の参考文献として

吉田修一『路』

東山彰良『流』

の2作品をあげられていた方がいた。

 

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さっそく図書館で『路』だけ借りることができたので、通勤時間を使って読むことにしました。

が、続きが気になって気になって通勤時間だけじゃ足りない!お家帰って家事もほっぽり出して読み耽る始末...。

久しぶりにこんなに熱中する本に出会いました。

 

台湾に日本の新幹線が走る。商社の台湾支局に勤める春香と日本で働く建築家・人豪の巡り逢い、台湾で生まれ戦後引き揚げた老人の後悔、「今」を謳歌する台湾人青年の日常...。新幹線事業を背景に、日台の人々の国を越え時間を越えて繋がる想いを色鮮やかに描く。台湾でも大きな話題を呼び人気を博した著者渾身の感動傑作。

文春文庫 吉田修一『路』裏表紙説明欄より

 

 

以下思ったことをざっくりと。

 

この本に書かれていることは、私が個人的に持つ台湾観とほぼ一致していたと思う。「台湾の特徴」「日本人の台湾への認識」「台湾と日本の関係が持つ明るい部分暗い部分」などなど。

 

今回こんなに感情移入してしまったのはこの点が大きかったのかな。

色んな考え方の人がいるけど、ここまで自分と同じように台湾と日本を認識している人がいるんだなぁという感じ。台湾を好きになってから、どう向き合えば良いかわからくなってしまう時が多々あるので、参考にしたいと思う。

 

それから、声を大にして言いたいこと...

筆者の吉田修一氏は、台湾大好きすぎやろ!(確信)

 

出てくる日本の登場人物たちは、皆台湾に心を救われている。もしかしたら筆者の台湾に対する気持ちや感謝みたいなものが、そういう形で現れてるのかもしれない。

私も読んでて、笑顔になったり苦しくなったり感情が忙しかった...!泣

 

特に、試運転が成功し「決まったぞ!日本の新幹線が台湾を走る!」という山尾部長の当初の言葉が春香に蘇った瞬間はなんだか、感動とかいう次元を超えて、私まで涙が止まらなくなってしまった。

  

あと、筆者が書く台湾の気候や街の描写も素敵だなぁと思う。うだるような暑さがありながらも、どこか爽やかで清々しい独特の雰囲気が、まるで実際台湾にいるかのように感じられる。

個人的に好きなのは、エリックが大学時代を過ごしたヴィラ。キラキラした日差しが照らす中庭のプール、春香をヴィラへと誘う鮮やかな芝生の緑、隣の大学教授の柔らかな視線、外の明るさと対照的に描かれる部屋の薄暗さでさえ、すごく透明な感じがする。

 

この部屋で春香とエリックが日本にある教会の話をするのも、一緒に台湾マンゴーを食べるのも、これから故郷を離れそれぞれ日本と台湾で過ごすことになる、2人の時間を示唆しているよう。

 

すごくすごく好きなシーンなのです。

ちょっと映画化とかしてくれないかな...。笑

もちろん台湾と日本が大好きな監督で!!

 


台湾と日本。地理的な距離はとても近いけど、正式な国交がないし、政治的には難しい立場にあると思う。
でも、台湾の人と日本の人。
そこに住む人同士が心を通わせるのは、できないことじゃない。...と思いたい。
もちろんこれはフィクションだけど、実際に日本の新幹線が台湾を走っているわけで。
その過程で心を通わせた人がいるということは、全くの作り話じゃない...とも思いたい。

勝手な解釈と言われればそれまでだけど。

 

でもとにかく、この参考文献のおかげで年始の旅行がもっともっとたのしみになってきたな!

 

おわり