フェルメール展
上野の森美術館で開催されている フェルメール展に行ってきました。
今回は、入場時も入場後もとっっっにかく混んでいるという印象。もうほんとに人を見に行ったと言いたくなってしまうくらい。
まず日時指定の予約をしていきましたが、入場に15分ほど並びました。ちなみに日時指定といっても、入場の時間が指定されているだけで、一度入ってしまうと閉館時間まで中にいることができます。(混みすぎて疲れすぎるのでそんな長時間いる猛者はいないと思うけど)
当日券も販売しているようでしたが、休日はまず無理だと思います。私が予約済みの入場列に並んでいる時も、わからずに当日券を買おうと列に入ってしまっているおば様がいましたが、係りの人に断られていました...。
入場前からこの状態で、今回一番見たい<牛乳を注ぐ少女>にたどり着けるだろうかと不安も覚えつつ、無事入場...。
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フェルメール展とは言いつつ、彼の作品は9作しか来日していないので(入れ替わりあり/大阪を合わせると10作)、順路に沿ってまず同時代に生きた画家の作品を見ていきます。
気になったのは、ハブリエル・メツーの<手紙を書く男>と<手紙を読む女>。並べて飾られたこの2作は対になっているそう。一方は優美な家具が配置された部屋の中、柔らかな眼差しを向け手紙を書く美しい青年が描かれている。
もう一方の絵には真剣に手紙を読む女性の姿があり、床に落ちた封蝋にも気付かない。また、背後で待つ召使いが開いたカーテンからは、荒れた海が伺えます。
この荒海は「愛の試練」を表しているそうです。愛の試練ってなんだよう、ほんとに切なくなるからやめてよう。もし帰還が困難な旅に出る前に青年が知らせた手紙だったら、とても悲しい。でも描かれてる彼めっちゃハンサムだから、ただ浮気の心配とかだったらそれはそれで嫌だ(笑)
メツーはフェルメールの影響を強く受けているといわれており、今回来日している<手紙を書く婦人と召使い>とも度々対比されています。フェルメールが作品に好んで使っていた黄色いガウンも、手紙を読む女に登場させてる!リスペクトしてるなぁ。
ぎゅうぎゅうになりながらそれらの作品を見終えて、真っ白な光が差し込む通路を抜けていくと、フェルメールブルーに包まれた空間にたどり着きます。
やっと来た、フェルメールの部屋。
相変わらず人が多すぎて満足に見られませんが、一応堪能できました。
やっぱり<牛乳を注ぐ女>が見たい〜!ということで一番先に...。ここだけは迷惑にならない程度配慮して、ゆっくり見させていただきました。耳が幸せな石原さとみさんの解説によると、この女性は召使いで、牛乳を使ってパン粥を作っているところだそう。
温かい光と相反した冷んやりした室内、女性の真剣な眼差し、肉付きの良い身体、硬くなったパン。どれを取っても、柔らかい描き方なのに写真よりもリアルに感じられます。女性が身につけている衣服のブルーとイエローもとても鮮やか。なのにとても優しい。
私は芸術的な技法は全くわからないのですが、実際に見られて本当に良かったなぁと思います。「柔らかい」、この作品に関してはこの言葉がぴったりかと。
あと気になったのは、日本においては初公開となる<ワイングラス>と<赤い帽子の女>の2作。
<ワイングラス>は、女性がワインを飲むそばで、デカンタに手をかける男性が立っているという構図。ワインを勧めているらしい男性は誇らしげに女性をみつめており、恋の駆け引きが描かれているとのことです。
きっと高いんだろうなぁという重厚感のあるドレスと家具に包まれた部屋に差し込む、美しく繊細なデザインのステンドグラスの淡い光がとても印象的で素敵でした。
それから、<赤い帽子の女>。
鮮やか且つ重みのある色合いの赤い大きな帽子をかぶり、深い青色のローブを着た女性がこちらをみつめています。これね、すっごい小さい作品なのに、すっごい目が合う。笑
きらっと光るつぶらな瞳と、ふるるっとした艶やかな唇を持つ個性的な表情から目が離せません(あと眉毛薄いのが気になる)。
フェルメールの親族? がモデルとか、下書きの段階では別の男性を描こうとした跡が残っている とか色々言われているそうなのですが、実際のところどうなんでしょう?
こういう色々な説と彼女の不思議な表情が相まって、とても気になる作品でした。
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はぁぁ〜ぎゅうぎゅうした〜。
満員電車くらいぎゅうぎゅうしてました。
人多すぎて皆けっこうイライラしてたなぁと、残念ながら、ふんってぶつかって来る人も多かったです。心穏やかに作品を見ることは容易ではない空間でした。戦場。
帰りに期間限定のメトロくじを引いて、おそらくほぼ全員当たる栞が当たった!
ショップにて<牛乳を注ぐ女>が印刷されている、ブルーの缶に入ったお菓子も買いました。
ベット脇の小物入れとして使おーう!満足!
はぁ、ぎゅうぎゅう言って牛になった。
もし真珠の耳飾りの少女とかが来たらどうなっちゃうんだろうね。とても見に行きたいけど、相当な覚悟が必要だろうな。臨戦体勢だな。
おーわり