まいにち

ただの日記

365日のシンプルライフ🇫🇮

フィンランド映画、『365日のシンプルライフ』をみました。

 

勧められてみたのですが、期待以上に学ぶことが多い作品だった。途中退屈な時間もあったし、絶賛というわけではないけど、見終わった後に自分の生活や幸福感というものを改めて見直したくなった。

 

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以下公式サイトよりストーリーを抜粋。

 

ヘルシンキ在住・26歳のペトリは、彼女にフラれたことをきっかけに、モノで溢れ返った自分の部屋にウンザリする。
ここには自分の幸せがないと感じたペトリは、自分の持ちモノ全てをリセットする”実験”を決意する。ルールは4つ。

 

THE RULES

RULE 1.  自分の持ちモノ全てを倉庫に預ける

RULE 2. 1日に1個だけ倉庫から持ってくる

RULE 3. 1年間、続ける

RULE 4. 1年間、何も買わない

 

〜中略〜

 

優しい相談相手であるおばあちゃん、兄を心配して食料を差し入れてくれる弟、文句を言いながらもモノの出し入れや修理を手伝ってくれる友人たち、新しく出会ったアウトドア好きなガールフレンドなど、様々な人々との関わりの中で、「自分を幸せにする、人生で大切なものは何か?」の答えを、ペトリは見出していく。

映画『365日のシンプルライフ』オフィシャル・サイトよりhttp://www.365simple.net

 

 

この映画は実話だそう。本当に彼女にフラれたフィンランド在住26歳のペトリという青年が自分を見つめ直すため、本当に全部倉庫へ預けて、本当に毎日1つずつ選んで持ってくる。それを1年間続けて記録した、実験生活のお話。だから主演監督脚本全てペトリさん。

 

冬に始めたから、1つ目に彼が持ち帰ったモノはコート。すでに着用してる服もモノのひとつにカウントしちゃうのか。この雪の中毎日取りに行くのも...という、厳し目ルールで先行き不安感を冒頭で覚えます。

 

しかし2日3日目以降は夜の0:00に取りに行って2日分一緒に出したり、一通り必要なモノが揃うともっと日を空けて後でまとめて出しに行ったり、出し方は自由度高めになってきます。

それでも1日に1つしか出せないという基本的なルールは変えてないし、モノも新しく買ってないし。すごいなぁと思う。

 

私が感じたのは、この実験的な生活が成り立っているのは彼自身の我慢や努力、本当に必要なモノがだんだん見えてきたからというのがもちろん一番の理由だけど、周りの人達の助けがあったことが本当に大きいということ。

 

弟に食料調達してもらったり、お友達に家具をいっしょに運んでもらったり修理してもらったり、色々貸してもらったり。人と会う約束も、お友達が頑張ってくれて成り立ってたような...。

 

とにかく、人の助けがないと極端にモノが少ない生活はできないし、パソコンや携帯電話などの文明の力を使わないと現代社会で生きていくのは本当に困難。自分から連絡を取れないから結局他人が動くことになる。

人から愛されてないとこの生活は無理だと思った。

 

ペトリのおばあちゃんが言っていた、

「持っているモノ多さで幸せは計れない」

「人生はモノでできていない。別の何かが必要だよ」

という言葉がすごく印象的。

この "別の何か" って、映画の中では明言されなかったけど、私は人との繋がりだと思う。

 

彼女にフラれ、この生活を始めたペトリ。大切な人との繋がりを失ったことで、自分とは何か人生とは何かを考え、周りを埋め尽くす大量のモノが目に入る。

 

何もない、自分を表すものが身ひとつの自分しかないという状態でも支えてくれる家族、正気か?と言いながらも手を貸してくれる友人、この奇妙な実験生活の中でも出会うことができたガールフレンド。

 

確かに人生はモノでできていない、自分の人生を作るのは自分だ。モノではなく自分を見てくれる人たちがいる、それがおばあちゃんの言う人生に必要なモノかな。と思う。

 

 

私の生活もモノで溢れています。正直何が必要で何が不必要なのかわかりません。たぶん、今、本当に自分のことがわからないから。

 

この映画に触発されて。というわけではないけど、今年は自分と向き合って、必要なモノを見極められるようにしていきたいです。それで、自分を見てくれる人を大事にしよう。

 

まぁそんな壮大な決意じゃないけどね。笑

進めてくれた方に、みたよって早く報告したいな。

 

おわり