まいにち

ただの日記

ショーシャンクの空に

とある刑務所の受刑者が勝ち取り、分け与えた解放と救いー。誰の心にも静かに、爽やかな感動が訪れる…。
4年程前に、母からすごくよかったよーとお勧めされ、その後超有名作だと知った『ショーシャンクの空に』を図書館で借り、やっと観ることができました。
 
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ショーシャンク刑務所に若き銀行の副頭取だったアンディ(ティム・ロビンズ)が、妻と間男を殺害した罪で入所してきた。最初は刑務所のしきたりにも逆らい孤立していたアンディだったが、刑務所内の古株で"調達係"のレッドは彼に他の受刑者とは違う何かを感じていた。2年後、アンディは監視役のハドレー主任が抱えていた遺産相続問題を解決する報酬として、受刑者仲間たちへのビールを獲得する機会を得るが、これを機にアンディは、刑務所職員からも受刑者仲間からも一目置かれる存在になっていく...。

DVDパッケージ紹介文より

 
以下ネタバレではないけど、観てない方は結末に関して、何の予備知識のないまま鑑賞して頂きたいので注意です。
 
***
 
なんとなく、ヒューマンドラマっぽい感じで私には合わないかもと思ってたのですが、結果的に最後までじーっと見入っていました。
すごく濃い140分だったと思います。
 
人の生き方とか人生に焦点を当てたものなんだろうけど、ミステリーっぽい要素もあったのが大きいかなと思います。
だから、最後までハラハラしながら観られたし、終わり方の爽快感もありました。
 
「ここじゃ皆が自分は無実だと言うぜ。」というセリフが度々出てくるので、
主人公のアンディ含め、受刑者たちが本当に罪を犯したのか、どんな罪を犯したのかというのが序盤から気になるところなのですが、
罪人として刑務所に入れられ、そこに慣れきってしまった受刑者たちと対照的に、
淡々としていても、なんとか環境を良くしていこうとするアンディの姿が印象的でした。
 
徐々に築かれていく受刑者たちとの友情も良かったです。
 
希望を捨てずに、
人間らしく生きることを実現しようとしていたアンディの、全ての行動の意味が明かされた時は、なるほどと納得したのと同時にすごく驚きました。
 
DVD表面の有名なシーンはここに繋がるのか...と。
 
ネットでは、
例えどん底の人生でも希望は必ず残っているということを教えてくれる映画である、とのレビューもありました。
確かに、最後まで希望を捨ずに行動したアンディにおいてはそうだと思う。レッドも。
でも、そうなると希望を持って勉強してアンディを助けようとしたトミーは?そこだけ納得いきません。アンディの決意を固めるきっかけとして必要だったのかもしれませんが...。
 
あと、途中で刑務所を去ることになったブルックスがやりきれない。何十年も刑務所生活で老いてしまった体と心が、何の知り合いもない仲間もいない外の世界に放り出されるのはとてつもない辛さだと思う。
もちろんこれは生きていく希望を捨てたブルックス本人の問題なのですが、観てて苦しくなりました。
私は老人に弱い...( ;  ; )
 
 
結末としては爽快感と感動がありましたが、考えることもいっぱいありました。
もっと自分が歳をとって色々な経験をした後に観れば、見方も変わるのかもしれません。
また、必ず鑑賞したいと思いました。
 
 
おわり。